2013年1月19日土曜日

003_問題を解決する突破口

今日は国際政治ジャーナリストである日高義樹さんの
講演会に参加してきました。

http://manapi-world.org/occ/occ_001.htm


講演でおっしゃられていたのは、
 
 ・世界の中でアメリカの影響力、抑止力が弱まっていて、
  これから益々、世界秩序が乱れてくる事

 ・アメリカと日本の関係性が変化していて、
  今までのように「日本を守ってくれるアメリカではなくなっている」事

 ・そのアメリカの変化を日本が気づいていない事


講演の中で印象に残ったことは、

「すべて知っていると思っていても、実際は事実と違うことも多く、
 知らない事が多々ある」

とおっしゃっていた事です。
とても共感しました。

日高さんは「日本人は...」と限定しておっしゃっていましたが、
世界中の人、みんなに言えることだと思いました。

 人は「今まで」そうだった事が、この先ずっと続くと無意識に思っています。
 
 変化に気づいても「なんとかなる」とか、「同じようにうまくいく」と思っています。


今までの「常識」、「秩序」、「当たり前」、「前提」が、
実は「思いこみ」、「間違えている事」というのが多々あり、
それが問題の原因を解らなくさせている事に繋がります。



「思いこみ」というくらいなので、
自分では「思いこんだ」後にしか意識がなくて、
なかなか「思いこみ」ができる前の事は解りにくいし、疑う事も難しい領域です。


だから余計、「思いこみ」に気づかず、
間違った「前提」から物事を考え、整理し、
問題を解決しようとしても、的外れだったり、
うまくいかないという事が起こります。



1人1人の「思いこみ」「当たり前」が集まって
社会の常識、時代の秩序が創られていきます。


だとしたら、1人1人の「思いこみ」「当たり前」を
生み出す原因をはっきりさせる事で
問題を解決する突破口が見えてくると思います。



何が「思いこみ」「当たり前」を創り、固定させてしまうのか?



その『原因』をはっきりさせること。
それが、あらゆる問題を解決する事になり、
それをするのは私たち1人1人なんだと思いました。






人の可能性は∞
Schritt für Schritt






2013年1月14日月曜日

002_映画「レ・ミゼラブル」を観て

私の周りの方たちが観ている方が多く、
感想を聞いたり、読んだりしてとても観たくなり、観てきました。

大きく言うと、『本当の自由とは?』『本当の愛とは?』
それを考えさせられる映画でした。



“自由”

時代はフランス革命後。
王を倒しても、別の王政ができ、民衆たちは
その日生きるか死ぬかの毎日を送っていました。

住むところも仕事も、生き方も自分で選ぶことが難しく、
当時の法律や身分、立場によって限られてしまう支配された人生です。

その中でジャン・バルジャンは“自由”になりました。

なにから“自由”になったのか...?

それは、王政や社会に対しての怒り、憎しみから。
そして、常識、法律、正義にさえも縛られない自由なんだと思いました。


社会の中で常識や法律、正義がありますが、
これは時代と共に変わってしまうものです。

限られた範囲にだけ通用するものでは、その立場の枠を超えた時、
それまでの常識では通用せず、別の選択を迫られるんだと
ジャベール(ジャン・バルジャンを追い続けてた警部)を通して感じました。


“愛”

映画の中では、いろんな“愛”が登場します。


司教の愛、親子の愛

仲間との愛、パートナーとの愛、片想いの愛...


どの“愛”もとても偉力があり、共通して言えるのは、
どんな条件、状況、環境にも変わらない“愛”だという事です。

自分の危険、恐怖、どんな結果になることも関係なく、
愛する人への想いを貫くために、どんな事をしてでも成し遂げようとする
強烈な力、意志です。


この映画を観ていて、何度も泣きましたが、
「感動」というより、「悲しみ」を強く感じました。

それぞれが、それぞれの神に誓い、
それぞれの正義の下、使命感を持って、人と人が殺しあう。

こんなに悲しいことはありません。


「もう殺さないで」

という魂の叫びのようなものを感じました。
それは現代にも通じます。

今も世界の国々で紛争、戦争が繰り返されています。
戦争がない国でも、例えば日本でも、体の命は殺されることがなくても、
人の可能性や魂が殺されているように思います。

お互い攻撃したり、排除したり、否定したりしていても
争い、衝突は決して終わらせることはできません。

司教やジャン・バルジャンが見せてくれたように、
これから私たちは、個人個人の枠を超えて、
どんな条件、状況、環境になったとしても、自由な心と変わらない愛を貫いて、
新しい社会を創っていかなくてはいけないと思いました。





人の可能性は∞
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