2014年9月13日土曜日

018_「違い」と「理解」と「関係性」

9月に入って、1日1日の重みを感じています。


9月9日は父の命日でした。


正直、翌日にそのことを思い出し、
親不孝な娘であることをお詫びする気持ちでした。
(忘れてしまう程、充実した毎日ではあるのですが...!)

私は父との関係に大変苦労しました。
そしてその父が亡くなってから4年。

亡くなる直前には「私は父の一番の理解者になれた」と思えるくらい
関係性を改善し、構築することができたのですが、
この4年間にまだ父が生きていたら...そう考えると
きっと、全く違う「今」になっていたと思います。

4年間。早かったような、遅かったような。
早いも遅いも実際はないのですが、
やっぱり時間の感覚は不思議ですね。

私が父との関係性で学んだことは、
「理解」の大切さと「違い」を生み出す原因の問題です。


父との関係がうまくいかず、家出もしましたし、
鬱にもなり、自殺まで考えたことがありました。


その関係性がどのように改善したかは
「理解」に他なりません。


この「理解」がなければ、解決の糸口を見つけられず、
今私は、この世にいなかったと思うのです。


お互いの何を「理解」する必要があるかと言えば
それは“判断基準”です。


この“判断基準”が「違い」を生み出す原因にも繋がるのですが、
1人1人誰もが持っている“判断基準”。

人生で一番使う道具がこの“判断基準”でもあります。


使っている事を皆さんは自覚があるでしょうか?


私たちは日々、瞬間瞬間に「選択」しています。

  行く  か  行かない  か
  
  右   か  左  か
  
  選ぶ  か  選ばない  か


全てが「選択」です。


人の話を聞いてうなずく事も

トイレに今、行こうとする事も


全てが「選択」です。


その一番使っている道具の事を私たちはよく知らずに使っています。

  どんな素材で創られているのか

  どんな構造をしていて、どんな機能があるのか

  どんな弱点があって、注意しないといけないのか


相手の“判断基準”を知るためには、
まず、“判断基準”自体が何かを知ることが必要です。


私はその「理解」があったからこそ、
父の“判断基準”を「理解」することができたし、
父に私の判断基準”を「理解」してもらえた事で
父との関係をほどいて、結びなおすことができました。

この“判断基準”という道具が「違い」を生み、
「理解」を可能にし、「関係性」を創っていきます。
とてもよくできた道具です。


父がいなければそこまで“判断基準”に対して
向き合うこともなかったと思います。
父には本当に感謝しています。
きっと今でも私を守り、エネルギーを与えてくれていることと思います。


そう考えると、私を守り、エネルギーを与えてくれることは
生前と亡くなっても変わりないんだなと思いました。


自分の考えと行動

人と人

組織と組織

国と国


あらゆる違いで複雑になり、関係を築くことが難しい状態です。


一昨日は9.11から13年を迎えた日でした。


世界中に衝撃を与え、とても信じられないような事件ですが、
でも紛れもない事実であるアメリカ同時多発テロ。

テレビで見た映像が今でも脳裏に焼き付き
思い出すだけで涙が出そうになります。
悲しさと痛ましさと悔しさとが入り混じった想いです。

この事件も国家、民族、宗教による違いで
それぞれの事実や想い、感情が複雑化し、
繋がり関係が絡まっている状態です。



人間は「同じ」より「違い」を強調して認識しています。
それは人間の機能的問題であり、脳の認識の限界でもあります。

判断基準の問題、脳の認識の癖を知らないままでは
どんな問題も解決できない、もう見過ごすことができない時代になりました。


間接的でなく、直接的にその問題の原因にアプローチして
解決していくことをこれからも続けていきたいと思います。




あらゆる違いで絡まった関係性をほどいて結びなおすこと
~無限の可能性と繋がった結びなおし~


これが今の私の仕事です!









人の可能性は∞
Schritt für Schritt